OEM版Windows10のライセンスを仮想環境で利用する
OEM版Windowsのプロダクトキーを仮想環境で使い回す
Windowsがプリインストールされたメーカー製のパソコンを購入するとプロダクトキーが添付されていないものがある。Windowsを消してLinuxをインストールした筆者のHP製のデスクトップパソコンで、KVMを利用した仮想環境を構築してwindows10を利用したかったのだが、ライセンスを買うしかないと思っていたら、抜け道があったので備忘録。
OEM版ライセンスとは
OEM版のライセンスとは、すでにwindowsがインストールされている状態のパソコンに与えられているライセンス。これはその本体に付属するものなので、違うパソコンで使用することはできない。しかしそのパソコン自体の構成は変えずに仮想環境で利用する分には使えるのではないかと考えたのがことの発端。
プロダクトキーの調べ方
実際に使用するためには、windowsのクリーンインストール時にライセンスを認証しなくてはいけないので、プロダクトキーが必要になる。このプロダクトキーが本体に記載されていない場合、ライセンスの認証はBIOS上のMSDM(Microsoft Data Management)という領域に格納されているライセンスキーを読み込んで自動で認証が行われているらしい。そのためこの領域のデータを調べられれば、プロダクトキーが得られる。
具体的には
sudo tail -c +56 /sys/firmware/acpi/tables/MSDM
このコマンドでMSDNのプロダクトキーを参照できる。